タイ在住日本人向け:走って得するKTCの健康特典
タイで“走ること”が新しい報酬に?KTCが映すウェルネスエコノミー最前線
ここ数カ月、タイでは「ランニング」がただの運動じゃなくて、ちょっとした“通貨”みたいな存在になりつつあります。一定の距離を走るとメガネがもらえたり、走ったキロ数に応じてスパや美容サービス、ペットフード、さらには健康関連の特典まで交換できるキャンペーンが登場しています。
一見バラバラな業種のブランドたちが、そろって「走ること」を条件にしている背景には、タイで加速するウェルネスエコノミー(経済としての健康産業)の変化があります。ここでは、クレジットカード会社KTCの取り組みを軸に、その流れを整理していきます。
タイで広がる「走ればもらえる」ランニングキャンペーン
最近のタイのマーケットを見ていると、「走る=商品やサービスと交換できる条件」という構図がいろいろな場面で使われるようになっています。ランニングの距離を達成するとメガネがもらえたり、累計の走行距離に応じてスパでのマッサージや美容サービスを受けられるキャンペーンは、その代表的な例です。ほかにも、走った距離をペットフードや健康関連の特典と交換できる企画も登場しています。
おもしろいのは、飲食店、美容クリニック、ホテル、メガネ店、ペット関連ビジネスなど、本来はまったく別の世界にいるはずの業種が、同じように「ランニング」を条件に採用していることです。単にタイでランニングブームだから、というだけでは説明しきれない広がり方をしているのがポイントです。
ランニングが“通貨”になる背景と、その経済的な価値
ブランド側がランニングを条件にするのは、ランナーが単なる運動好きではなく、思っている以上に経済的な価値を持つ顧客層だからという側面があります。ランニングを始めると、多くの人がランニングシューズやスポーツウェア、スマートウォッチやサプリメント、トレーニングプログラム、さまざまな健康サービスなどにお金を使い始めます。
さらに、本格的にランニングの世界に入ると、大会に参加するために地方へ遠征し、宿泊や飲食、カフェ利用、観光地めぐりなど、周辺での消費も生まれます。つまり、ランニング1キロの裏側には、コース上で見える以上の経済的な連鎖があると考えられます。
だからこそ、多くのブランドが「1キロごとを特典に変える」ことに前向きなのです。短期的な売上だけでなく、繰り返しサービスを利用してくれる顧客や、ブランドに愛着を持ってくれるファンを育てられる可能性があるからです。ランニングは、体を動かすだけでなく、ブランドと生活者の長期的な関係を育てるツールとしても機能し始めています。
健康志向の高まりとウェルネスエコノミーの成長
この流れの背景には、「健康」の捉え方そのものの変化があります。今の消費者は、健康を「病気になったときに治療するもの」ではなく、「長期的な生活の質のための投資」として見るようになっています。フィットネスへの支出、健康的な食事への支出、健康診断や病気予防のための支出などに、より積極的になる傾向が強まっています。
その結果、「ウェルネスエコノミー(経済としての健康産業)」は、世界的にも、そしてタイでも成長の速いビジネス分野のひとつになっています。消費者が健康を重視するようになれば、企業もそれに合わせて変わらざるを得ません。これまでのように、価格や割引だけで競うのではなく、いかに顧客のより良いライフスタイルの一部になれるかが勝負のポイントになってきています。
単なる「安さ」ではなく、「このブランドと一緒にいると、より健康的に、いい毎日を送れそう」という感覚を提供できるかどうかが、選ばれる理由になりつつある、ということです。
「KTC Wellness: The Journey to Well-being」が描くヘルスケア戦略
クレジットカード会社「ケーティーシー(KTC)」こと、บริษัท บัตรกรุงไทย จำกัด (มหาชน) の視点からも、この変化ははっきりと見えてきます。KTCのクレジットカード利用データによると、スポーツや運動関連の支出は着実に増加傾向にあり、とくにマラソンやトレイルランニングのような明確な目標を持つアクティビティ、そしてコミュニティ型の運動イベントが伸びているとされています。
こうした流れを受けて、KTCは「KTC Wellness: The Journey to Well-being」というコンセプトのもと、健康関連の特典を包括的に展開しています。対象はフィットネスジムやワークアウトスタジオ、スポーツ用品だけでなく、病院、ヘルシーレストラン、スポーツイベントや旅行など、多方面にわたっています。会員が日常のいろいろなシーンで、継続的に健康をケアしやすくすることを目指した構成になっています。
最終的に、多くのブランドが今競い合っているのは、「誰が一番大きな割引を出せるか」ではないのかもしれません。「誰が一番、人々に自分の健康を大切にしようと思わせることができるか」という、まったく新しい競争軸が生まれつつある、とKTCは読み取っています。
まとめ
タイで広がる「走った距離を特典に変える」ムーブメントは、ランニングブーム以上の意味を持っています。ランニングは、健康のためのアクティビティであると同時に、高い経済的価値を生む行動として、さまざまなブランドに注目されています。消費者が健康を長期的な投資と見なすようになり、ウェルネスエコノミーが成長するなかで、企業は「使ったお金」ではなく「健康的な行動」に対して報いる方向へシフトし始めました。
KTCの「KTC Wellness: The Journey to Well-being」に象徴されるように、フィットネスから医療、フード、旅までをつないで健康をサポートする取り組みは、これからのタイのヘルスケア・マーケティングの大きな流れのひとつといえそうです。健康そのものが“報酬”になることで、一歩一歩のランニングが、自分の体だけでなく、ビジネスや社会全体の豊かさにもつながっていく構図が見えてきます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「ランニングが新しい通貨になる」とはどういうことですか?
A1. 一定の距離を走る、距離を累計するなどのランニング行動を条件に、メガネ、スパや美容サービス、ペットフード、健康関連の特典などと交換できるキャンペーンが登場しており、「走ること」が商品やサービスを得るための新しい“価値単位”として扱われている、という意味です。
Q2. なぜ飲食店や美容クリニックなど、異なる業種がそろってランニングを条件にしているのですか?
A2. ランナーはシューズやウェア、スマートウォッチ、サプリメント、トレーニング、健康サービスなどに広くお金を使う傾向があり、遠征で宿泊や飲食、観光などの消費も生まれます。1キロのランニングが想像以上に大きな経済価値を生む可能性があるため、さまざまな業種がランニングを共通の条件として採用していると考えられます。
Q3. ランニングと経済的な価値の関係はどのように説明できますか?
A3. ランニングを始めること自体が、スポーツ用品や健康関連サービスへの支出につながり、さらに大会参加や遠征によって旅行や飲食など周辺産業への消費も生みます。そのため、ランニング1キロは、単なる運動量以上の経済活動を誘発する行動としてとらえられています。
Q4. 「ウェルネスエコノミー」とは何を指していますか?
A4. ウェルネスエコノミーは、フィットネス、健康的な食事、健康診断や病気予防といった「健康」に関連する商品やサービスが生み出す経済領域を指します。消費者が健康を長期的な生活の質のための投資と考えるようになったことで、この分野はタイでも世界でも成長の速いビジネスのひとつになっています。
Q5. 「KTC Wellness: The Journey to Well-being」の特徴は何ですか?
A5. KTCは、スポーツや運動関連のクレジットカード利用が伸びていることを背景に、「KTC Wellness: The Journey to Well-being」というコンセプトで健康関連の特典を展開しています。フィットネスやワークアウトスタジオ、スポーツ用品、病院、ヘルシーレストラン、スポーツイベント、旅行などを幅広くカバーし、会員が日常のさまざまな場面で継続的に健康をケアできるようサポートしているのが特徴です。
参照元:บัตรกรุงไทย(KTC)
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